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言語療法士 地頭所孝子先生

泉佐野市生涯学習センターにて、午前と午後に渡る勉強会がありました。

午前の部 『ビデ学習会』
今回のビデオのテーマは、『最先端医療を知る、考える』というものでした。ワタシが印象に残ったものをご紹介します。

ファントム・ペイン 失われた左手に激痛が・・・

アメリカの青年の話なのですが交通事故で左手が麻痺し、切断することに。しかし、失われたはずの左手があるように感じ、しかも激痛が走るというのです。
それがファントム・ペイン。この症例は意外と多いものです。

そこで担当医は青年の激痛をすこしでも和らげてあげたいと思い、
いろいろな方法を試してみるのです。

耳の中にある三半規管に冷たい水を入れると痛みが和らぐ、ということが分かると試してみるのですが、その時は和らぐもののすぐにまた痛みはぶり返してきます。

担当医は青年の体の状態を細かく調べるうち、左の頬を触ると左手に感覚があるように感じることが発見されました。どうしてこんな状態になるのでしょうか?
脳の部分には、顔の感覚、足、手、など感じるところがそれぞれ決まっていて、役割分担を果たしているそうです。青年の場合左手を失ったので、その隣にある顔の感覚を感じる部分の範囲が広がり、左頬に左手があるように感じるのだそうです。(うまく説明できなくてごめんなさい)人間の脳ってとても不思議です。

担当医は画期的な方法を考え出します。
鏡が左側に張ってあるボックスに右手を入れ、動かします。
そうすると鏡には反対に写った右手が見えるのですが、これが左手があるように見えるのです。
青年は左手を失い、脳の感じる部分が混乱してしまってるのでないはずの左手に痛みを感じてるわけですが、この方法で健康だった時の左手の感覚が蘇り、激痛が和らいだというのです。

この脳の仕組みや、医療の難しい事情はワタシにはよく分からないのですがこのビデオの中でワタシが感じ取ったのは『試行錯誤のなかに良い結果がうまれ、試行錯誤すること事態に意味がある』ということです。

青年の担当医は患者である青年の気持ちに寄り添い、独自の治療法を生み出します。
その諦めず青年のために努力する姿は、きっと青年にとっても心強かったに違いありません。

ロボットスーツ、人工心臓、再生医療・・・

2本目のビデオは打って変わって医療の最先端事情が分かると言うものでした。

筋肉の代わりをする『ロボットスーツ』。わりに華奢な感じの青年がロボットスーツを来て登場。
10キロの米袋を軽く3個も持ち、屈伸運動をしたりしています。
このスーツは筑波大学が開発したものだそうで、大学の研究者が説明をしている間もロボットスーツを着た人はずっと米袋を持ち続けています。このスーツが実用化されれば寝たきりの人も歩けるようになる、と言われていましたが本当でしょうか。

アメリカじゃロボットに戦争させるための研究がすすめられているとか。最先端の医療技術をそんなことに使うのですか・・・?

人工心臓の話題は生命の倫理観につながる内容でした。
体に埋め込むことができ、半永久的に使用できる小型軽量化した人工心臓。

現在の医療では『死の定義』は脳死が主流になってるそうですが、
人工心臓を使うとますます脳死の判断を慎重にならざるを得ないでしょう。
それに脳死にならなくても心臓以外の肉体的な衰えから、そのまま生きていくのはむずかしい。

いつ人工心臓を止めるか?あなた自身がまたは愛する人がそうなった時
そんな決断があなたにできますか?

再生医療の話はだんだん眠くなってきたこともあってあんまり覚えていませんが・・・(汗)
『幹細胞』という卵子から取れる細胞から、筋肉、臓器、神経など体のあらゆる部位が
再生できるというのです。ただし、卵子からしかその細胞が取り出せないため、これも倫理的に実用化が難しいかもしれないということでした。
アメリカあたりじゃ早いだろうけど、日本は難しいでしょうね。

あと、死体を冷凍保存する財団の話もありました。アメリカの『アルコー財団』というところだそうですが、将来今よりもっと医療技術がすすんだ時のために
全身を日本円で1,700万円、頭部を900万円で保存してくれるというのです。
何百年か後に、死体から蘇るという技術ができるのでしょうか・・・

心語り

3本目のビデオ。これまた2本目とは趣が違うものでした。

ALS(脳萎縮測策硬化症) という病気をご存知ですか?
筋肉が次第に萎縮してくる難病のひとつで、最初は指先あるいは舌の萎縮からはじまり、進行すると嚥下障害が起こり、話しづらくなり、呼吸も困難になります。
運動神経のみが侵され、感覚神経や意識は侵されないそうです。

ある患者さんのご主人からあの電機メーカーの日立へ一本の電話が。
『ALSで寝たきりになった妻と会話がしたい』
日立の社員の方は動き出しました。

日立の社員の方は試行錯誤を繰り返します。あるとき、患者さんが脳に思い浮かべる事柄によって、脳の血流の仕方が変わるということを発見し、約6年かけて機器を開発します。
その機器で難しい会話はできませんが、患者さんが『はい』『いいえ』の意思表示ができるようになっています。脳の血流が多いと『はい』、血流が少ないと『いいえ』。
この血流量をコントロールするのは患者さん自身で、その方によって思い浮かべる事柄は違うようです。

この機器が開発がすすんだ理由の一つに、携わった日立社員の先輩がALSで亡くなったという事実があったからだそうです。
先輩の死が身近であっただけに、奥さんと会話がしたいご主人の想いが切実なものとして伝わったのだそうです。

この機器は『心語り』と名づけられ、年内の発売に向けて進行中です。


午後の部 『思いを話そう』

午前中のビデオの感想を話し合ったり、お互いの思いを話そうという内容でした。

情報はあふれている

午前中のビデオで見たように、近年の医療技術の進歩は目覚しく、そのことによって助かる人もたくさんいらっしゃいます。それはとても良いことです。
しかし情報はあふれ、医療については理解しにくいものが多く、ワタシ達一般患者は受身になることが多いでしょう。医師のすすめのまま治療を受けてしまします。

しかし、このように医療が進歩する中で、本来人間がするべきことや人間でもできること、人間がした方がいいことまでが、機械がする。ロボットがする。
そんなことにもなりかねない、と地頭所先生はおっしゃっていました。

ロボットは決して間違えませんから、人間がプログラミングしたとおりに動きます。
もし『保育ロボット』なるものが存在するなら。
もし、子供が泣いた時、ワタシ達なら『うるさいなぁ』『めんどくさいなぁ』と思ってもロボットならそうは思わないでしょう。抱っこしろといえばいつまでも抱っこし、食事を与えたりするのかもしれません。

しかし、そこに愛情は存在しません。
地頭所先生からのお話は、人間にできる部分があるのに、しないのはおかしい、機械に負けたらあかん!というものでした。
それにたくさんある情報の中から、自分にあったもの、良いものだけを選び取る力がますます必要になってくるとのことでした。

この話では、やはりワタシは娘の育て方を考えます。
サイト内のコンテンツ『毎日を楽しく』の中でも書いたのですが、娘が自閉症なのでTEACCHプログラムを強くすすめる医師がいました。
しかし、闇雲に絵カードやコミック会話を使っても何の効果もありません。

この方法は娘にあってるのか?次はこんなことを試してみよう。
出来上がったTEACCHプログラムを持ってくるより、親が試行錯誤して産み出したものがはるかに有効的なのです。
もっといえば、子ども自身が気づき、試行錯誤したものが一番良い方法といえるでしょう。

そのことがあるからこそ、ワタシは娘に『自分を知る』という機会を与えてきました。
地域の小学校に入れたのもそのためです。

自分の苦手な部分を知り、助けてもらわなければならないところは『助けてください』と言える。
それがコミュニケーションだと思っています。
そして何より大事なのは得意な部分を知るということ。障害があるからと言っていつ助けてもらうばかりではありません。助ける側にもなれるのです。
ワタシはこれができます!と胸を張っていてほしい。
実際ワタシも娘に教えられることがたくさんあります。

地頭所先生がビデオの中に感じ取ってほしいことの一つにこういうことがありました。

視覚障害者が何も見えていないことはない。聴覚障害者も聞こえていないことはない。
むしろ健常者よりも『見たり』『聞いたり』している、のだそうです。

ですから娘のような自閉症者でも、コミュニケーションがとれないのではなく、頭の中では誰よりもコミュニケーションをとっている、またはとりたがっていると思うのです。
視覚支援や絵カードを使う時、娘が本当に求めているものは何か。
それを忘れないようにしています。(というか、忘れない努力をしなくては/汗)

おわりに

今回は午前、午後と長丁場でしたので、このリポートも長くて読みづらいものになってしまい、申し訳ありませんでした。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。

特に午後は4人と言う少人数で、とても内容の濃いお話ができました。
参加してよかったです!

次回は同じ生涯学習センターで12月1日に午前、午後の学習会があります。
テーマは『睡眠と体と心』。また参加しようと思っています。
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【2005/10/27 18:36】 | 講演会
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