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講師 七野 友子 先生
(アソカ療育研究所 ゆうゆうことばの教室)
6月29日(日) 講演会を聞きに行ってきました!内容を少しご紹介します。

今回の内容は、自閉性のある障害について詳しく語られていました。
基本的な自閉症の概念から、学習の対応まで、さまざまなことが勉強できました。

自閉症の概念 (自閉症は多様である⇒スペクトラム)

jihei-spe.gif

自閉性障害はそれぞれの障害だけを見ると違うようにみえて、実は連続している障害だと考えられています。
それぞれの障害の間に境界線はなく、むしろあいまいです。
そのため、【高機能自閉症】と診断された人が成長とともに【アスペルガー症候群】と診断名が変わったり、医師によって診断名が変わったりすることもあります。
自閉性障害は発達障害です。発達障害というのは"障害を持ちながら発達していく"ということなのです。変化し、影響を受け、日々成長していくのです。

こだわりについて
自閉症には3つの基本症状があります。
①対人関係・社会的相互関係の障害 
(社会的応答性・ゼスチャー)
②言語・コミュニケーション能力の障害
(感情の表出と理解・注意の共有・共感性)
③反復常同運動あるいは執着行為(こだわり・儀式)

この中で③のこだわりがでてしまう理由について語られた内容が印象的でした。

こだわりがでてしまう理由
①不安があるとき。
②興味や関心が狭い、することがない。
③ホルモンの伝達物質がうまく働かない。
④過去経験からくる繰り返し。

こだわりがでている時、背景にはこの4つの要因が隠されていることが多いそうです。
そのときどきの理由にあわせてサポートしてあげると、こだわりが減ってくる場合もあるそうです。

他の障害との関連
自閉性障害では、他の障害も合併して現れる場合があります。


上の図のように、それぞれの障害が重なり合ってる部分があります。これは自閉症で<ありながらADHDの特性を持っていたり、LDの特性が表れたり…と、別な障害を
持ち合わせている場合があるということです。

七野先生の薦める指針案
(ボトムアップ・トップダウンの視点)


ボトムアップ
ボトムアップとは今現在できないことを、段階を追ってできるようにするというものです。
(例) 着替えの時、自分で服を選べない
服を選べるようになるには"選び取る力"が必要です。
その力をつけるために、小さいころから選ぶ場面を増やしてあげるのが一つの方法です。
2つの服を用意し、どちらか選ばせる、などからはじめ、徐々にTPOにあった服装(寒いときは、暑いときは)なども選べるようにしていくとよいそうです。

トップダウン
トップダウンとは、将来的になってほしい発達段階を想定し、課題を下ろしてくる、というものです。
(例)お友達と関わって楽しいという気持ちを持ってほしい
ものづくり(ビーズ細工や手芸)に挑戦し、それをお友達にプレゼントしたりして、他の人とのかかわりの中に楽しさを見つけ、経験していくと気持ちも育ってくるそうです。

学習方法
七野先生がとってらっしゃる学習方法についていくつかご紹介していただきました。

文章題が分りにくい(算数)
足し算、引き算別にヒントの表を作り、子供に確かめさせながら問題を解かせる。


右の表のように、たしざん、ひきざん別に文章題で出てきそうな表現を用意し、この表をヒントにして、問題と照らし合わせて解いていくというものです。
たしざんひきざん
たすといくつ?ひくといくつ?
あわせるといくつ?のこりはいくつ?
ぜんぶでいくつ?ちがいはいくつ?


作文がうまく書けかない
短冊のような紙片に思いつくことを書いていき、あとで出来事を起こった順に並び替えて作文に清書する。
始めは思いつくまま紙片に書いていく。
この時、『どこへいったの?』などとサポートしながら書かせていく。
エピソードが集まったら出来事の順に並び替え、一枚の紙に清書する。



この他にもいろいろな学習方法がありましたが、以上の2点を代表として載せました。

自己肯定感とコミュニケーション

自己肯定と自己否定
私の娘を事例に話しますと、最近『ワタシは何をやってもダメ!』ということばが出たことがあります。自己否定することばです。
その出来事があったところへ、七野先生のお話が大変参考になりました。
皆さんそうだと思いますが、我が子には自己否定してほしくはないですよね。
障害があってもなくても自分に自信を持ち、楽しく生活してほしいと思うのは、親であれば当然のことでしょう。
自分に自信を持つ。これが自己肯定感です。

自己肯定感を育てるには
まず会話の中に、なるだけ否定的な言葉を使わないようにします。
(例)おもちゃを出して遊んでる我が子に、今は遊ぶときではないことを伝えたい時

否定的な表現
『今はおもちゃで遊んじゃダメでしょ!』

こういう風に言われると『自分を否定された』という気持ちを持ってしまい、自分自身をダメな子、と思ってしまうことがあるそうです。

肯定的な表現
『今は○○するから、おもちゃを片付けようね』

『ダメ』とか『いけない』という禁止用語を使わずに、こちらの思いを伝えます。
すると自身を肯定的にとらえることに繋がっていきます。

おわりに
今回の講演会もいろいろ勉強になり、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
最後に七野先生から本のご紹介がありましたので掲載しておきます。

心を抱きしめると子育てが変わる―ガマンの日々にさようなら

主婦の友社 出版  萩原 光 1,365円(税込)
本書では、抱っこ法のエッセンスについて、できる限りくわしく紹介する。
しかも理論だけではなく、著者が相談を受けた多くの親子の「立ち直り」の実例や、著者の子育ての失敗談を、事例としてとり上げている。

きみもきっとうまくいく―子どものためのADHDワークブック

東京書籍 出版  
ナドー,キャスリーン ディクソン,エレン 著
水野薫 内山登紀夫 吉田友子 監修 
ふじわらひろこ 絵
本書には、ADHD症状への対応方法が具体的に分かり易く書かれています。
子どもたちが楽しみながら自分自身をチェックしてよく知り、さまざまな場面で、どうすれば問題を少なくできるか、誰に相談すべきか、などへの具体的対応やヒントを
数多く提供するために作られたワークブックです。
紀伊国屋書店ネット検索より
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【2004/06/29 16:40】 | 発達障害
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